日々之雑感 03年 11月

2003/11
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■ 京フェス

_ 　小川さんが参加するという事で、思い切って参加することに。
　時期的に冬コミの追い込みと微妙に重なる事とかでこれまで参加した事が無かったのだが、思い切って参加。近所なら話があるならちょっと来いとも言われたし。

_ 　二人なら車の方が安上がり、と名神で京都まで。開場の周囲には駐車場無しと警告されていたが、それなりに歩く覚悟があれば、コインパーキングとか京都御所の駐車場とかがある。本会に最初から参加しようと思うと新幹線必須なので、駐車料金のことを考えても微妙に安く付く。
　が、目を付けていた料金に上限リミットのある駐車場の最後のスペースを目の前でかっさらわれる。隣の京大が学園祭ということもあるんだろうなあ。
　仕方なく別の駐車場を探す。後で入れ替えを考えよう。

■ 「人間的」SF　シオドア・スタージョンの世界

_ 　本会最初の企画。
　スタージョンといえばスタージョンの法則で有名なのだが、すみません、小説読んでません。
　最近再評価の波が来ていて、短編集が出たり、出版予定があったりということで、その紹介が中心。
　今度読みます。

■ 対談・小川一水×野尻抱介　「宇宙開発を小説にすること」

_ 　両氏共に宇宙作家クラブに所属し、同じような分野にいるように見えるが、実は共通するところは少ないような気もする。
　例えば宇宙開発ＳＦである「ふわふわの泉」と「第６大陸」のラストを比べてみるとよく解る。
　小川一水はあくまで人間にこだわっているのに対し、野尻抱介は条件次第では人間をやめても言い、と考えているふしがある。（というか、絶対にそう考えていると私は思う）
　野尻抱介を宇宙開発右翼と評する人がいるが、氏にとっては宇宙開発はあくまでも手段でしかなく、もっと危険な思想の持ち主ではないかと思う。
　金沢の某氏が「野尻砲介の作品は好きじゃない。好きでないなら無視して読まなければいいのだが、なぜか気になる（積極的に敵であると認識してしまう）」と言っていたが、上記のように考えれば納得できるよーな。 20031202修正

_ それはそれとして。

_ 　対談は始めのうちはお互いにどういう方向へと持ってゆくのかさぐり合いという感じであまり話が転がらなかったのだけれど、中盤から小川氏が「仕事で小説書くのに詰まると、趣味で小説を書く」と言ったのに対し、野尻氏が「僕は（模型）飛行機飛ばしに行っちゃうなあ」といったあたりから話が転がり初めて、取材に対する話とかいろいろ面白かった。

_ 　あんまり宇宙開発とは関係無いセッションになってたけど。
　そういえば小川氏がメインで前にいる企画を見るのは初めてだったかも。

■ 「武器と少女」　沖方丁インタビュー

_ 「マルドゥック・スクランブル」作者沖方氏のインタビュー。
　氏のデビューしてからの足跡から始まり、高校時代やチベットのインターナショナルスクールでの中学時代のエピソードをいろいろと。
　ヒマラヤ登山に来る日本人が置いてゆく日本語の小説（ただし、キマイラの３巻だけ、とか）を読んでいたり、そういったものを授業で英訳したりといった話は面白かった。

■ 閑話休題・合宿開始

_ 　本会は以上で終了。
　合宿までの間に車を到着時に入れ損なった安いコインパーキングに入れ直したり、連合会議の打ち合わせに出たり、合宿の大広間のディーラーズでジャンク・ヤードの店を開いたり。
　とりあえず京フェスのディーラーズの様子がわからなかったので、新刊と短編集中心に６種類ほど並べる。
　オープニングの後はディーラーズで知人を見つけて挨拶したり、風呂に入ったり。

■ テッド・チャンの部屋

_ 　すみません、読んでないです。
　これから読みます。

■ 東紀之VS堺三保

_ 　今回参加しての一番の収穫。
　イリヤがいかに危険な要素を秘めているか、構造的に「妖精作戦」と同じ物を取りながら、いかに違う物語となったか。
　フィクションが戦争を描けていないと言われるが、はたしてそれは本当なのか。
　等々。
　自分の中でもやもやしていたものがばしっと言語化された所がいくつかあって、実に心地よかった。（そしてイヤだった）
　「それは違うだろ」と思うところもあったんだけどね。

■ それからどうした？

_ 「SF雑誌ってどうよ！」を覗くも、意識が途切れる。
　企画やってる横で寝てるのも失礼なので、とりあえず大広間に撤収。
　居合わせた松浦氏と、イリヤについていろいろ話す。寝るんじゃなかったのか。

_ 　大広間で３時間ほど沈没。
　気が付けばエンディングが始まっていた。

_ 　終了後は再び名神で帰還。
　サーコンと呼ばれるイベントに参加するのは初めてだったのだが、いろいろ刺激を受ける所が多かった。
　企画参加者でも、熱心にノートを取っている人が多い事も目についた。そういう準備はしていくべきだった。名刺の裏にちょこちょこメモは取っていたんだが。
　しかし出版関係者の比率が思った以上に多かったので、ディーラーズで同人誌並べるのには度胸要りました。
　また来年も行こう。

■ 冬コミの予定

_ 　冬コミ受かりました。

_ １２月２９日（月）西地区あ-６８ａｂ「ジャンク・ヤード」＆「Night Marchan」

_ 　初の合体です。もしかすると壁です。いえーい。
　いや、本気で嬉しい。
　「Night Marchan」は「翼人世界記」の村山さんのサークル。コミティアではおなじみと思いますが、コミケはこれが初めてになるのかな？
　これで過度の高層建築とか、（文芸としては）大量搬入で周囲に迷惑かけずに済むなあ。
　冬の新刊は２冊。

Progressive22「ノックの音が」: 短編集です。星新一氏のショートショート「ノックの音が」と同じく、「ノックの音がした」という一文から始まる短編で編みました。Progressive執筆者（ほぼ）総出演の総力戦本です。
Progressive23「翼人世界記Ⅵ」: 好評のシリーズ、翼人世界記の完結編。

_ 　あくまで予定。入稿終わるまではどーなるか解らんのでよろしく。
　とりあえず初稿もしくはβ稿は揃ってるので、何も出ないと言う事は無いと思いますが。
　これまでは入稿終わるかでは宣伝とかしない事にしてたのですが、自分達を追い込むために告知してみました。

_ 　さて原稿の直し行こうかあ！！

日々之雑感　過去之出来事

2003年 11月

2003.11.8 (土)

■ 京フェス

■ 「人間的」SF　シオドア・スタージョンの世界

■ 対談・小川一水×野尻抱介　「宇宙開発を小説にすること」

■ 「武器と少女」　沖方丁インタビュー

■ 閑話休題・合宿開始

■ テッド・チャンの部屋

■ 東紀之VS堺三保

■ それからどうした？

2003.11.15 (土)

■ 冬コミの予定

日々之雑感 過去之出来事

2003年 11月

2003.11.8 (土)

■ 京フェス

■ 「人間的」SF シオドア・スタージョンの世界

■ 対談・小川一水×野尻抱介 「宇宙開発を小説にすること」

■ 「武器と少女」 沖方丁インタビュー

■ 閑話休題・合宿開始

■ テッド・チャンの部屋

■ 東紀之VS堺三保

■ それからどうした？

2003.11.15 (土)

■ 冬コミの予定

日々之雑感　過去之出来事

■ 「人間的」SF　シオドア・スタージョンの世界

■ 対談・小川一水×野尻抱介　「宇宙開発を小説にすること」

■ 「武器と少女」　沖方丁インタビュー