seticnt readme SETI@home Screen Saver Unit Controler
Version.0.2β


○はじめに
 SETI@home クライアントのスクリーンセイバー版で、複数のワークユニットをオフラインのまま切り替えて計算するソフトである。
 複数のワークユニットの送受信も制御することができる。
 Windows95/98で動作する。WindowsNTでは正しく動作しない。
 WindowsNT使用の人は、SETI@homeクライアントコマンドライン版と、 metys氏作成の SETIdoubler(http://www.and.or.jp/‾metys/seti.html)を使用した方が幸せになれる。

 Version0.1とできることは基本的に同じだが、設計は根本的に異なる。


○構成ファイル

seticnt.exe 本体プログラム
setiexit.exe SETI@homeクライアント制御プログラム
seticnt.cfg 動作オプション設定ファイル
readme.txt ドキュメント(このテキスト)
init.c プログラムソース(初期化処理)
init.h プログラムソース(同ヘッダ)
seticnt.c プログラムソース(main処理)
seticnt.h プログラムソース(同ヘッダ)
unit.c プログラムソース(Unit制御処理)
unit.h プログラムソース(同ヘッダ)
setimon.c プログラムソース(SETImon)
setimon.h プログラムソース(同ヘッダ)
sub.c プログラムソース(汎用関数)
sub.h プログラムソース(同ヘッダ)


○実行

・準備

 本プログラムの使用にあたっては、スクリーンセーバ版SETI@homeクライアント(以下SETI@home)が インストールされていることを前提とする。コマンドライン版と組み合わせることはできない。
 SETI@homeは、手動接続モードとしておく必要がある。

 seticnt.exe, seticlose.exe, seticnt.cfg を任意のディレクトリにコピーする。

 これまで普通にSETI@homeを使用している場合は、データの移行に関しては特に行うことは無い。


・実行
 SETIcntは普通のMS-DOSアプリケーションなので、MS-DOSプロンプトを開いてで実行します。
 SETIcntの動作条件は、コマンドラインオプションか seticnt.cfg で指定することができます。
 SETI@homeが C:¥Program Files¥seti@home にインストールされている場合は、付属の setimon.cfg をそのまま使用することができます。

 初回はMS-DOSプロンプトから、

>seticnt -fill

と実行してください。
 seticnt.cfgで指定されたワークユニットの数だけ、格納用ディレクトリを作成し、SETI@homeが自動的に起動されます。
 SETI@homeはワークユニット取得モードで起動しているはずなので、SETI@homeを操作してワークユニットを受信してください。この時MS-DOSプロンプトでは、データ受信待機の表示が、データの受信を開始すると交信継続中の表示がされます。
 受信完了してしばらく(数十秒)たつと、SETI@homeは自動的に実行停止し、次のワークユニットの受信待機となります。
 以上を指定したワークユニットの数だけ行ってください。

 ワークユニットの受信が完了すると、自動的にSETI@homeが起動し、計算を始めます。
 この時、起動したSETI@homeは自動的にタスクトレイに格納されます。
 MS-DOSプロンプトには、現在の進捗状況が表示されます。

 計算が完了すると、自動的にSETI@homeは終了されます。その後、ユニットの交換が行われ、SETI@homeが起動し、計算を継続します。

 すべてのユニットの計算が完了すると、SETI@homeは接続待機で起動します。手動で接続動作を行ってください。
 接続してワークユニットの送受信が完了すると、次のワークユニットの送信待機となります。計算終了した全てのワークユニットの送受信が完了すると、計算を再開します。

 seticntの停止は[Ctrl]+[C]で強制停止してください。
 この場合、起動しているSETI@homeは終了しません。


 SETIcntを再起動するには

>seticnt

としてください。自動的に計算を再開します。

>seticnt -fill

で起動した場合、計算終了しているワークユニットの送受信を行い、その後に計算を継続します。


○問題点
・すべてのワークユニットが計算待機の場合、若いディレクトリのものから計算を行う。
 units オプションの指定数をあまり多くしないでください。


○著作権・使用条件・その他

 本プログラムは林隆博が著作権を有する。

 ハッカー(hacker)=犯罪者 と考えている人の利用、クラッカーでありながら「ハッカー」を名乗る者の一切の使用を禁止する。

 「ハッカー」という名誉ある称号が、目立ちたがりの犯罪者と、コンピュータ文化に無知な者のために誤用され、無責任なマスコミによって広がっている。
 インターネット上で合意されている「ハッカー」と「クラッカー」の定義は、RFC(Request For Comments)番号1983によって定められたものである。
 このRFC1983は「インターネットの技術標準を提案する際には必ず参照すべきもの」と位置付けられた文書である。

-----
RFC1983: I G. Malkin, "インターネットユーザー用語集(Internet Users'
Glossary)", 08/16/1996. より抜粋

ハッカー
システム、特にコンピュータやコンピュータネットワークの内的なは
たらきを深く理解することに喜びを覚える人。この語は正しくは「ク
ラッカー」と呼ばれるべき蔑視の文脈でしばしば誤って使われる。ク
ラッカーも参照のこと。

クラッカー
クラッカーとはコンピュータシステムに権限を持たないのにアクセスし
ようとする人物である。これらの人物はしばしばハッカーとは対照的に
悪意を持っており、システムに侵入する多数の手段を思いのままに使う。
ハッカー、コンピュータ緊急対応チーム(CERT)、トロイの木馬、ウィ
ルス、ワームも参照のこと。
-----

 上記に該当しない者の使用においては、本文と矛盾しない限りすべて GPL に準拠する。


○履歴

2000.06.05 V0.2β β版公開

林 隆博 hayasita@na.rim.or.jp

[index]
Copyright(c)1999-2000 Takahiro Hayashi
Last Updated: