中心に穴の空いた太く巨大な塔。全部で五階層にわけら れたこの塔は、最上階を除き、全ての層に人の住む巨大 な都市が築かれていた。世界に二百五十六あるうちの一 つがクローズドモードに入ったという事で、専門家であ る俺が呼ばれた。昇降機も止まり、『追跡者(チェイサー)』、 『測定機(テスター)』、『掃除屋(クリーナー)』の 三体の化物に護られた階段を、俺はメンテナンス員である アーカイブを連れて登っていった。 塔の攻略を生業とする俺に、アーカイブは会話の糸口を 見つけては話しかけてくる。だが俺はそんなアーカイブ を拒絶する。アーカイブは不満そうだが、俺には俺のや り方がある。目標の最上階まであと七日。それで俺達二 人の旅は終わる。 Progressive初登場の俊英の贈る、愛と優しさ、寂しさと 慟哭とが混沌となって描かれる物語!
オフセットA5サイズ |
著者:稲葉誠二 |
表紙デザイン:天野拓美 |
総項数:70ページ |
価格:500円 |
発行:Progressive |
発売:ジャンク・ヤード |
[index|Progressive|ジャンク・ヤード出版局] Copyright(c)1997-2006 Progressive mail to hayasita@@na.rim.or.jp Last Updated: Saturday, 22-Jul-2006 20:43:32 JST |