死を渡る命たち

Progressive27




Progressive27表紙
「これは使いようによっては栄耀栄華を極めることがで
きるものだ」 三回目の科挙に落ち、故郷に足を向けが
たく思って酒肆でぐだぐだとしていた儂に、そこで出会っ
た一人の廬翁が取り出したのは一つの枕だった。
 真剣な廬翁の態度に、ものは試しと枕を使ってみた儂
は……
――「廬枕記」

 取引の真っ只中に銃と刀で突入し、居並ぶ全員を殺戮
して獲物をいただく。それがロルフとビアンカの二人に
与えられた仕事だった。通常の人間の数倍の力とスピー
ドを持つ獣人である二人。ある仕事をきっかけとして、
ビアンカはロルフの過去を垣間見るのだが……
――「牙の向こう側」

 事故で昏睡状態だった私は、大脳生理学と財団の力で、
新しい自分の体を得た。その体には心臓の鼓動こそ無かっ
たが、それでも自分自身として世界と向き合うことので
きる体だった。
 ただし、それは自分で自分自身を殺す代償としてしか
与えられないものだったのだが……
――「Live me Me.」

 生と死の境界線の傍らをゆく三編を収録!
執筆者・作品紹介
 作者  作品名 挿絵 
 まるやまなおゆき  廬枕記 
 早坂千尋  牙の向こう側  木本達朗 
 小川一水  Live me Me.  村山慶 

オフセットA5サイズ
表紙デザイン:nnagai&katuren
総項数:66ページ
価格:500円
発行:Progressive
発売:ジャンク・ヤード



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Last Updated: Thursday, 09-Dec-2004 00:40:17 JST